Finaleのテクニカル・サポートで多い案件の一つに、取り消し操作(Ctrl+Z)ができなくなったというものがあります。結論から言うと、これは殆どの場合、以下の方法で解決できます。
まず現状を確認。編集メニューで「取り消し不可」などとなっていたら、このメニューの一番下にある「環境設定」を選んでください。
環境設定ダイアログボックスを開いたら、左のメニューから編集を選び、「取り消しを可能にする」のチェックが外れていないかを確認します。
もし外れていたら、このチェックを入れて「OK」ボタンをクリックします。
もう一度、編集メニューを開いてみましょう。これが入力時の編集メニューの正常な状態です。
チェックを入れることができない場合は「すべての環境設定をリセット」を、それでもダメな場合は初期設定ファイルの削除(再構築)をお試し下さい。
▼初期設定ファイルの削除(再構築)
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このトラブルで困るのは、このチェックが勝手に外れてしまっていることが多いことです。なぜこのチェックが外れるかの原因は定かではありませんが、現象としては、Finaleにアップデータを適用した後や、そしておそらくはWindows OSのアップデータが適用された後にもこの問題が発生する傾向があるようです。
もう一つの疑問は、なぜこのような機能が存在するかということです。普通の感覚からは、取り消しができなくなるための機能なんて不要と思いますが、ユーザーマニュアルの該当項目を読むと、以下のような説明がありました。
読めば「なるほど」と思いますが、しかし現在の使用環境における問題の発生頻度を考えると、この機能が存在するべきかどうかは微妙なところという気がしなくもありません。