01_装飾音(アーティキュレーション).lib
こちらには「Precomposed trills and mordents (U+E5B0–U+E5CF)」に登録されたバロック系の装飾記号が含まれています。
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02_臨時記号(アーティキュレーション).lib
こちらはSMuFL記号ではなく、Finaleの図形作成機能を使用して作成した括弧付きの臨時記号がアーティキュレーションとして含まれています。
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03_ブレスマーク.lib
こちらには「Holds and pauses (U+E4C0–U+E4DF)」に登録された、ブレスマーク系の記号が含まれています。これらはヴォーカル用ライブラリに含まれたブレスマークと同じものですが、ヴォーカル以外の楽器でブレスマークが求められる場合に使用できるかと思います。
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04_リハーサルマーク_自動配列.lib
これはデフォルトの新規ファイルに入っているものと同じです。最近のFinaleには自動配列リハーサルマーク※が搭載されていますが、古いバージョンのFinaleで作成したファイルの中にはこれが無い場合がありますので、自動配列リハーサルマークをそのようなファイルにインポートしたい場合に使用できるかと思います。
※入力時に自動的に番号を繰り下げて配列してくれるリハーサルマーク。例えばリハーサルマークAとBの間に新たにリハーサルマークを入力すると、それがBとなり、以前のBが自動的にCに変更されます。
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05_リハーサルマーク_手動設置用.lib
これはリハーサルマーク「A」のバリエーションとしての「A1」「A2」といった記号や、「Bメロ」「サビ」など日本語の記号もあり、主にポピュラー系の楽曲で活用できるかと思います。
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06_リハーサルマーク_大.lib
Finaleに元々搭載されているリハーサルマークはRentaroフォントの26ptですが、これはそのサイズを64ptに拡大したものです。主に演奏現場やレコーディング現場で使用する楽譜で便利かと思います。
以下の記事で、その具体的な活用方法が紹介されています。
▼プロのFinaleテンプレートをご紹介:第1回 松尾早人さん(作編曲家/オーケストレーター)
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07_リハーサルマーク_特大.lib
同様に、これはフォント・サイズを90ptまで拡大したものです。
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並べて比較すると、このような感じです。
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v27で新規搭載されたこれらのライブラリは、いずれも特別なものを追加購入することなく、ユーザー個人のFinale v27環境で同じものを作成することができます。もちろん、これらのライブラリをさらに自分好みにカスタマイズして新たなライブラリを作成することも可能ですので、ご興味ある方はお試しいただくと良いかと思います。
ただし、ライブラリを無秩序に増産すると、Librariesフォルダの中に無数の.libファイルが作成されて、次第にどれが何だったか分からなくなってしまう恐れがあります。これを避けるためには、これらの「v27用」ライブラリのように、.libファイルの命名規則を定めたり、フォルダ分けするなどして、常に整理しておくことをお勧めいたします。
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SMuFL記号の使い方については、以下の記事をご覧ください。
▼Finale version 27:Kousakuファイル上でSMuFL記号を使用するには?