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執筆者の写真tarokoike

【Finale】キースイッチのトリガーとなる独自の発想記号を作成する

フィナーレ集中講座の開催中、とある方から、フルートにビブラートを掛けるにはどうすれば良いのかというご質問を頂きました。


確かに、Finaleでセットアップ・ウィザードを使って設定したGarritan Instruments for Finale (GIFF) のフルート音源「Flute Player 1」には、ビブラートが掛かっていません。しかしFinaleにはプレイバック時に任意の音符にビブラートを掛ける機能はないので、この場合はセットアップ・ウィザードにて、予めビブラートが掛かっている「Flute Solo」を使うというのが答えとなります。


ところで、GIFFは元ネタにGarritan Personal Orchestra 5 (GPO5) という有料製品があり、これは「Flute Solo KS」というキースイッチ付きのフルート音源を搭載しています。


「Flute Solo KS」では、初期設定のMIDIノート番号0(つまりキースイッチ0)でビブラートが掛かった音源をロードしますが、MIDIノート番号を2に切り替えるコマンドを持った発想記号を楽譜上に配置することで、ノンビブラートの音源をロードしてくれます。



GIFFと異なり、GPO5はFinaleに同梱ではなく別途購入が必要なので仕方ないとは思いますが、MIDIノート番号を2に切り替えるコマンドを持った発想記号は、元々Finaleに搭載されている訳ではなく、「環境設定>Human Playback>楽器固有の奏法」ダイアログボックスを開いて自作しなければなりません。


しかし、その方法はユーザーマニュアルで「キースイッチ」と検索すれば見つけることができ、作業はさほど難しいものではありません。興味ある方は色々試してみると面白いかも知れません。

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このブログを書き始めて、ちょうど1年間が経過しました。これまでに書いた記事は58本、概ね1週間に1本公開してきた計算になります。


ネタは日々のテクサポ業務から得られるため不足したことはありませんが、調査研究や執筆の時間を毎週確保するというのは、なかなか大変でした。これは閲覧数の増加や、たまにSNSに頂くコメントに励まされて何とか成し遂げられたものであり、読者の皆様には深く感謝申し上げます。

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